🌎 Read in English — Mechanical Design articles for global engineers

CATIAのパラメトリック設計活用法——寸法変更に強い3Dモデルを作る

CATIAのパラメトリック設計活用法——寸法変更に強い3Dモデルを作る 実務ノウハウ

はじめに

CATIAで3Dモデルを作るとき、「寸法を変えるたびにモデルが崩れる」「フィーチャーを修正するとエラーが連発する」という経験をしたことはないでしょうか。

この問題の多くは、パラメトリック設計の考え方を知らないまま作り始めることから起きています。

この記事では、CATIAでパラメトリック設計を活用するための基本的な考え方と実践方法を解説します。

パラメトリック設計とは

“`

パラメトリック設計とは:

「寸法・形状の関係性をモデル内に定義し、

パラメータを変更するだけで形状が追従して変わる」設計手法。

対義語:直接モデリング(寸法を変えると壊れる)

CATIAのPart Designはパラメトリック設計が前提のツール。

→ スケッチの拘束・フィーチャーの順序・参照先の選び方が

「崩れにくいモデル」の鍵になる。

“`

スケッチの拘束を正しく使う

“`

【完全拘束を意識する】

スケッチは「完全拘束(Fully Constrained)」状態が基本。

→ 未拘束の要素があると、別のフィーチャーを変えたときに

意図しない形に動いてしまう。

拘束の種類:

・寸法拘束:長さ・角度・半径を数値で固定する

・幾何拘束:水平・垂直・平行・直角・同心・固定などの条件を与える

チェック:スケッチ内の線が白(未拘束)→緑(完全拘束)になればOK

【よくある失敗】

・原点や基準面に固定していない(位置が浮いた状態)

・角度拘束がなく、回転方向が不確定

“`

フィーチャーの順序と親子関係

“`

CATIAのPart DesignはフィーチャーをSpec Treeに積み上げる構造。

後から作ったフィーチャーは、

先に作ったフィーチャー(親)に依存する。

例:

ボス(突起)の上面に穴をあけた場合

→ ボスの高さを変えると穴の位置が追従する(正しい設計)

逆にやってはいけないこと:

→ 親が削除・変更されると子のフィーチャーがエラーになる

→ 不要に複雑な参照関係を作らない

【原則】

参照先は「変わりにくい要素」にする

→ 原点・基準面・安定したフィーチャーの面を参照先にする

→ 「その場限りの面」を参照先にしない

“`

パラメータを使った設計の応用

“`

CATIAのKnowledge機能(パラメータ・フォーミュラ)を使うと、

寸法間に関係式を設定できる。

例:

穴径 = フランジ径 × 0.6 と設定しておくと

フランジ径を変えると穴径も自動で変わる

【設定の流れ】

1. Tools > Parameters and Measures でパラメータを定義

2. fxボタンでフォーミュラを設定

3. スケッチの寸法をパラメータにリンクする

【活用場面】

・シリーズ品(サイズ違い)の設計

・比率で決まる形状(壁厚 = 全幅 × 0.1 など)

・変更が多い寸法を一箇所で管理したいとき

“`

崩れにくいモデルを作る習慣

“`

□ スケッチは原点・基準面を参照して配置する

□ スケッチは必ず完全拘束にしてから終了する

□ フィーチャーの参照先は安定した面・エッジを選ぶ

□ 同じ値を複数箇所に使う場合はパラメータ化する

□ モデルを完成させた後、主要寸法を変えて崩れないか確認する

“`

*設計×現場ラボ|機械設計の実務知識を、現場目線で発信しています。*

コメント

タイトルとURLをコピーしました