はじめに
「英語が苦手だから海外向けの仕事は無理」と思っている機械設計者は多いですが、実際には設計の専門知識があれば、英語力はそこまで高くなくても対応できる場面が多いです。
この記事では、機械設計者に必要な英語力の現実的な考え方を解説します。
機械設計で英語が必要になる場面
場面①:英語の図面・仕様書を読む
→ 海外メーカーの部品カタログ・仕様書
→ 海外客先から来た図面・要求仕様書
場面②:英語で図面・仕様書を書く
→ 海外拠点への設計資料送付
→ 海外製造拠点向けの図面の英語注記
場面③:英語でのメール・連絡
→ 海外拠点・海外サプライヤーとのメールのやり取り
→ 技術的な問い合わせ・確認
場面④:英語での会議・プレゼン
→ 海外メンバーを含むオンライン会議
→ 海外客先向けの技術説明
→ 場面①②は書き言葉であり、辞書・翻訳ツールを使いながら
対応できる難易度が多い。
場面③④はリアルタイムで求められるため、より高い英語力が必要。
機械設計者が最初に身につけるべき英語の範囲
【優先度:高(すぐ使える)】
①図面の英語表記
→ 寸法記号・注記・表面粗さ・材料名の英語表現
→ この記事の「図面の英語表記」参照
②部品・材料の英語名
→ Shaft(軸)、Bearing(軸受)、Bolt(ボルト)、
Gear(歯車)、Spring(バネ)、Seal(シール)等
③カタログ・仕様書の英語表現
→ Specifications(仕様)、Tolerances(公差)、
Load Capacity(負荷容量)、Operating Conditions(使用条件)
【優先度:中(実務で必要になったら)】
④メール英語(技術的な確認・質問)
⑤会議・プレゼン英語
英語ができなくてもできること
「英語が苦手」でも実務で対応できる方法:
翻訳ツールの活用:
→ DeepL・Google翻訳の精度は年々上がっている
→ 翻訳した文章を「意味が正しいか」確認する技術英語の知識があれば対応できる
専門用語を先に覚える:
→ 技術英語は語彙の範囲が限られている
→ よく使う100語程度の専門用語を覚えれば
文書の大意をつかめることが多い
英語でのコミュニケーションを「文字ベース」にする:
→ 会議より先にメールやチャットで論点を整理する
→ 図・数値・表を使って説明できる部分を増やす
実務で英語力を伸ばす方法
設計者に向いた英語学習の方法:
①仕事で触れた英語文書を読む習慣をつける
→ 海外カタログ・仕様書を英語で読む
→ 分からない単語を調べてノートに書く
②技術英語の単語帳を作る
→ 仕事で使った英語表現を自分でまとめる
③英語の技術資料を使う
→ CATIAの操作マニュアルを英語版で読む
→ 規格書(ISO・DIN・ASTM)を英語で読む練習をする
「会話の流暢さ」より
「図面・技術文書を正確に読み書きする力」を
優先的に高める方が、設計者としての実務に直結する。
*設計×現場ラボ|機械設計の実務知識を、現場目線で発信しています。*



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