はじめに
「設計ができる人」は世の中に多くいます。しかし「この人に頼みたい」と思われる設計者は限られています。
この違いを生むのは、自分ならではの強みがあるかどうかです。
この記事では、設計者が「強み」を意識的に作るための考え方を解説します。
「強み」とは何か
設計者における強みとは:
①技術的な専門性
→ 特定の設計領域・CAD・業界に深い知識がある
②問題解決の実績
→ 「あの人は○○の問題を解決できる」という実績がある
③仕事のやり方・信頼性
→ 締め切りを守る・品質が安定している・コミュニケーションが丁寧
④特定の組み合わせ
→ 「CATIAができる × 自動車業界の経験がある」
「設計ができる × 製造現場の知識もある」
→ 組み合わせが希少になるほど代替しにくい
「強み」は「他の設計者よりこれが得意」という
相対的なものでなくていい。
「自分が継続して深めていける分野」が最終的に強みになる。
強みを見つける自己分析
自分の強みを見つける問いかけ:
①「今まで評価されたこと・褒められたことは何か」
→ 他者から見た自分の強みのヒントになる
②「人より早く・上手くできることは何か」
→ 「当たり前にやっていること」が実は強みのことが多い
③「仕事で時間を忘れて没頭できることは何か」
→ 強みは「楽しめること」に近いことが多い
④「解決した難しい問題は何か」
→ 過去の経験から得意分野が分かる
→ 4つの問いを紙に書き出すと
自分の強みの輪郭が見えてくる
強みを意識的に育てる方法
STEP1:「育てる強み」を1〜2つに絞る
すべてを均等に伸ばすより
1〜2分野を重点的に深める方が強みになりやすい
STEP2:意識して深める機会を作る
「CATIAを深めたい」なら:
→ CATIAの複雑な操作・マクロ・ナレッジウェアを使う案件を選ぶ
→ 社内で「CATIAのことなら○○さん」という認知を作る
「板金設計を深めたい」なら:
→ 板金専門の書籍を読む
→ 板金加工工場を見学する
→ 板金設計の改善を積極的に提案する
STEP3:強みを「言語化」する
「何が得意か」を他者に伝えられる形にする
→ 「自動車部品のCATIA設計を○年経験し、
特に大規模アセンブリのデータ管理を得意としています」
強みは「感じている」だけでなく「言葉にして伝えられる」状態にする。
強みは「組み合わせ」で生まれる
「この一つのスキルなら世界一」は難しいが、
「この2〜3つの組み合わせなら希少」は目指せる。
組み合わせの例:
→ 機械設計 × CATIA × 自動車業界経験
→ 機械設計 × 製造現場の経験 × 客先常駐の対人スキル
→ 機械設計 × 英語対応 × グローバル対応経験
組み合わせの探し方:
→ 「自分の経歴・スキルを並べたとき、
この組み合わせは自分しかいないのでは?」
という視点で見直してみる
希少な組み合わせが見えてきたら、
それを意識的に強化していくことで
「代わりが効かない設計者」に近づいていく。
*設計×現場ラボ|機械設計の実務知識を、現場目線で発信しています。*



コメント